私は昔(昭和58年)当時19歳から21歳までお相撲さんをやってました。なので相撲ネタを時々書きます。

今でもはっきり覚えてるのが初めての稽古。

朝5時に稽古場に降りて兄弟子の稽古を見学する。最初の10分くらい。その後いきなり

「やれ」と言われる。相撲なんかやった事もないのに。訳がわからず相手にぶつかる。

跳ね飛ばされ 「えへへ」と笑うと「歯を見せるな」「このやろう」と初稽古15分後には

青竹で背中をくらわされる。今まで経験の無い激痛。青竹に皮膚が張り付きはがれ

ゴムの木の樹液の様に血がたれてくる。土俵に血が付くと縁起が悪いので兄弟子が

塩をたたきつけて足ですり込みけがれをはらう。(青竹は表面が湿っているので皮膚が

張り付きます。部屋の裏が運悪く竹林なので青竹は事欠かない)

隣の土俵(佐渡が嶽部屋には土俵が2面あります)では3段目の人達の稽古がはじまる。

張り手で奥歯が折れる。土俵にけっこうな大きさの奥歯が落ちてる。

いきなりいろんな初体験が連続し、失神直前の吐き気がしてくる。

親方は最初から私がそうなる事を見越していたらしく いつのまにか私の後ろにいて

「今日はもうあがれ。びっくりしたろ。すぐなれるから心配するな」とやさしいお声。

なれる方が心配な気がした。